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コラムcolumn

古くて、新しい? 健康食の王様『サツマイモ』

2018.09.30

サツマイモの歴史は古く、諸説ありますが古くは約400年前に中国大陸から琉球(沖縄県)へと伝来し、さらに300年前に薩摩(鹿児島県)へと渡ってきたとされています。日本国内では、八代将軍 吉宗の時代に起こった大飢饉の対策として、蘭学者 青木昆陽によって全国に広められました。中国から来た芋という事で、現在でも「からいも」などと呼ぶ地域もあります。

これまでサツマイモは、石焼き芋をはじめ芋ようかん、スイートポテトなど独特の甘味や風味を活かしたさまざまな料理で、多くの日本人に愛されてきました。近年では、高級スイ-ツの原料など付加価値ある素材としても使われています。

また、栄養面から見ても、米や麦といった穀類と同様に糖質を多く含みながら、さらにビタミンやミネラルなど穀類と野菜から得られる栄養素も多く合わせもっています。その抜群の栄養バランスから”準完全食品”と呼ばれ、ダイエット食材や健康食材の業界から注目を集め、さらには宇宙食としてNASAの宇宙開発にも取り入れられるなど、サツマイモは「健康食材の王様」とも言える食材です。

長年、私たちの日常の健康を支えてきただけではなく、多くの人から愛されているサツマイモ。その機能性に裏打ちされた魅力をご紹介します。

サツマイモの歴史

食物繊維で便秘解消。
さらに血液中のコレステロールを低下。

 サツマイモは食物繊維を多く含んでいる野菜です。食物繊維は便秘を解消させる作用だけではありません。血液中のコレステロールを低下させる作用や、血糖値をコントロールする働きもあるのです。さらに、サツマイモの食物繊維はナトリウムを吸着する作用があり、血圧を下げる機能も期待できます。血圧低下には、とりわけ多く含まれるカリウムも効果的。サツマイモは、まさに生活習慣病が大きな課題となっている私たち現代人の食生活にとって非常に重要な食物だと言えるでしょう。だからと言って、過剰な摂取をするとカルシウムや鉄などのミネラル分の吸収低下を引き起こすこともあるので、食べ過ぎには注意したいところです。

女性に嬉しいさまざまなビタミン効果。
アンチエイジングや美容にも期待。

β-カロチンがもたらす抗ガン作用。
さらにビタミンAもうまく摂取できる

 サツマイモには、体内でビタミンAとして働くβ-カロチンが多く含まれています。このβ-カロチンは脂質抗酸化物質として生体膜を守り、ガン細胞の増殖を抑制する働きがあることがこれまでにさまざまな研究で明らかになっています。さらにβ-カロテンは人間の体内でビタミンAに変化し、目の健康にとっては不可欠である視覚の光受容を助ることが知られています。このビタミンAは天然の抗炎症剤とも言われ、ニキビの原因となる細菌の増殖を抑える効果も。過剰摂取が有害となるビタミンAですが、サツマイモのβ-カロテンを通して間接的に摂取することで体内での生成量が適正なレベルに調節され、過剰摂取のリスクも回避できます。

上述したビタミンAには、皮膚の乾燥を予防し成長を促進させる効果があり、健康な皮膚作りに役立ちます。また、サツマイモに多く含まれているビタミンのひとつであるビタミンB1。このビタミンB1は糖質の利用を助ける作用があるとされています。さらに、ビタミンCがサツマイモにはとても豊富に含まれています。その量は、りんごの10倍以上と言われており、つやのある肌を保つために必要なコラーゲンの形成に主要な働きを果たすだけでなく二キビの予防や傷跡の回復に効果があります。そのほか、風邪をはじめさまざまな疾病の予防と治療に効果を発揮するだけなく、抗酸化作用により心臓病の予防、精神的疲労、ストレスにも効果的。加えて、野菜類のなかでもサツマイモにはビタミンEが多く含まれています。ビタミンEは、老化現象の原因になるといわれる過酸化脂質が体内に発生するのを抑制する働きがあり、細胞の老化を遅らせて、瑞々しい肌を長く保たせる効果が期待できます。

食べ方いろいろ!

病みつきになる、甘味の秘密。
健康に良い食べ物だからこそ美味しく食べたい。

スイートポテトや焼き芋など、多くの人々を笑顔にしてくれるサツマイモの甘み。その正体はデンプンです。サツマイモには、アミラーゼが多く含まれており、加熱することでデンプンがうまく分解され甘みへと変わっていきます。60℃から70℃の温度でゆっくりと加熱することがサツマイモの甘みを引き出す1番のコツ。オススメ料理は、シンプルですが焼き芋です。ただし、80℃以上になると酵素の働きが悪くなり、急激な加熱ではあの甘みを引き出すことが出来ないので、さつまいもを加熱する際は、ゆっくり加熱することに気を付けて美味しく焼き上げましょう。