離乳食とは、ごっくん期・もぐもぐ期・カミカミ期・パクパク期の4段階あり、赤ちゃんが大人と同じ食事が食べられるようになるための準備期間です。
赤ちゃんの口の動きや消化機能の発達には、個人差がありますので、お子様の成長に合わせた離乳食を用意する必要があります。また、赤ちゃんは気まぐれですので、離乳食開始時期だからといって無理矢理食べさせるのは御法度です。用意した離乳食を食べてくれないからと言って、落胆せず、食事の楽しさを伝えながら、気楽に始めるのが成功の秘訣です。
では、離乳食にオススメのさつまいもレシピをご紹介します。
1.ごっくん期にオススメのさつまいも離乳食レシピ
さつまいもは、離乳食を始めたばかりで食べられるものが少ないという赤ちゃんでも安心して召し上がることができる栄養満点な野菜です。
では、ごっくん期にオススメのさつまいも離乳食レシピをご紹介します。
1-1.さつまいもミルク
さつまいも離乳食「さつまいもミルク」は、料理が苦手なパパさんでも安心して作れるオススメ料理です。
もしも、赤ちゃんが食べてくれなくても、余ったらごっくんと食べることができます。
[さつまいもミルク 1人前]
- ・さつまいもペースト:15g
- ・調乳された粉ミルク:大さじ2杯
[作り方]
- ①
- さつまいもの皮を厚めに剥き、小さく切って水にさらします。
- ②
- 鍋に①を入れ、さつまいもが被るくらいの水を注ぎ入れます。
- ③
- ②を火にかけ、柔らかくなるまで茹でます。
- ④
- 柔らかくなったさつまいもをブレンダー・ミキサー・すり鉢などですり潰します。
- ⑤
- 玉ねぎやキャベツ、椎茸などをお湯で煮て越した素朴な野菜スープを④へ入れ、のばしてゆきます。
- ⑥
- 調乳粉ミルクと⑤を混ぜ合わせれば完成です。
1-2.さつまいもとリンゴのポタージュ
さ秋の味覚“さつまいも”と“リンゴ”を使ったポタージュは、さつまいもの優しい甘みとリンゴの爽やかさが混ざり合い、素朴で優しい味わいが楽しめます。
[材料 1人前]
- ・さつまいも:20g
- ・リンゴ果汁:大さじ2杯
[作り方]
- ①
- 下ごしらえしたさつまいもを温かいうちに裏ごしし、なめらかになるまですり潰します。
- ②
- リンゴ果汁でのばしたら完成です。
2.もぐもぐ期にオススメのさつまいも離乳食レシピ
もぐもぐ期とは、離乳食中期と呼ばれており、口をもぐもぐ動かしたり、舌と上あごを使って食べ物をすり潰しながら飲み込むようになります。
そんな赤ちゃんにオススメのさつまいも離乳食をご紹介しましょう。
2-1.さつまいもと鶏そぼろのトロトロ煮込み
鶏挽肉とさつまいもを淡白なだし汁で煮込んだトロトロ煮込みは、もぐもぐ期の赤ちゃんにオススメの離乳食です。
[材料 1人前]
- ・さつまいも:30g
- ・調乳された粉ミルク:大さじ2杯
- ・鶏挽肉:10g
- ・だし汁:30ml
- ・片栗粉:小さじ1/2杯
- ※片栗粉小さじ1/2杯と水小さじ1杯で水溶き片栗粉を作っておきましょう。
[作り方]
- ①
- さつまいもの皮を厚く剥き、細かく切ります。
- ②
- ①をだし汁で柔らかくなるまで煮込みましょう。
- ③
- さつまいもが柔らかくなったら、鶏挽肉を加え、さらに煮込みます。
- ④
- 1度火を消し、水溶き片栗粉を加えます。
- ⑤
- 再加熱し、トロトロになったら完成です。
2-2.さつまいも粥
秋は新米が出回る時期でもありますので、赤ちゃんに新米の味を楽しんでもらいたいというパパさんやママさんにオススメのレシピが「さつまいも粥」です。
さつまいもはミルクで煮込み、彩りとしてほうれん草を加えておりますので、見た目も華やかです。
[材料 1人前]
- ・さつまいも:30g
- ・ほうれん草:柔らかい葉先1枚
- ・調乳ミルク:60ml
- ・7倍粥:50g
[作り方]
- ①
- 下ごしらえしたさつまいもを温かいうちに裏ごし、なめらかになるまですり潰します。
- ②
- 柔らかく茹でたほうれん草を水に取り、みじん切りにします。
- ③
- ミルクにさつまいもとほうれん草を加え、水分が少なくなるまで煮詰めます。
- ④
- ③に7倍粥を混ぜ合わせたら完成です。
3.カミカミ期にオススメのさつまいも離乳食レシピ
生後9か月から11か月ごろの赤ちゃんは、歯茎で食べ物をすり潰しながら食べることができるようになり、カミカミ期に突入します。
カミカミ期は別名「離乳食後期」と呼ばれており、グラタンやサラダ、茶碗蒸しなど柔らかい食事ならば食べることができます。
では、カミカミ期にオススメの離乳食をご紹介します。
3-1.さつまいもとブロッコリーのホクホクグラタン
[さつまいもミルク 1人前]
- ・さつまいも:30g
- ・ブロッコリー:20g
- ・鶏挽肉:20g
- ・マカロニ:20g
- ・ホワイトソース:1/2カップ
- ・バター:適量
- ・粉チーズ:適量
[作り方]
- ①
- さつまいもとブロッコリーは3mmほどの角切りにします。
- ②
- マカロニは柔らかく茹でて5mmほどのサイズでカットします。
- ③
- フライパンにバターを少量入れたら、鶏挽肉を入れ、①と②を加えて炒めてゆきます。
- ④
- ③にホワイトソースを加えてしっかり混ぜ合わせます。
- ⑤
- 耐熱皿に④を入れ、粉チーズを振るったら、トースターもしくはオーブンでこんがりと焼き色が付くまで焼いて完成です。
離乳食は質素な味付けにしなければならないので、味の調節が難しいかもしれませんが、赤ちゃんの健康のために味付けにはこだわるようにしましょう。
3-2.おやつにピッタリ!ミニチュアスイートポテト
砂糖もバターを一切使わないで作れるヘルシーなミニチュアスイートポテトは、さつまいもの風味を活かしたスイーツですので、赤ちゃんだけではなく、ダイエット中の方にもオススメです。
[材料 1人前]
- ・さつまいも:25gほど
- ・ミルク:小さじ2杯
- ・卵黄:適量
[作り方]
- ①
- 下ごしらえを行ったさつまいもを温かいうちに裏ごしし、なめらかになるまですり潰します。
- ②
- ①をミルクでのばして形を整えます。
- ③
- ②の表面に卵黄を塗り、トースターで表面に焼き色が付くまで焼いたら完成です。
4.焼き芋を赤ちゃんに食べさせても平気?
赤ちゃんに与える離乳食ですが、1日の砂糖摂取量は10gまで、チーズやバターなどの脂肪分の摂取は控える、塩分は1日に1.5gまでなど厳しいルールがあります。
そのため、冷やし中華やアップルパイ、スイートポテトにグラタンなどは与える時期を見誤ると大変なことになりますので、ご注意ください。
では、離乳食開始時期から与えることができる焼き芋は、いつ頃から食べさせて良いのでしょうか。
焼き芋は離乳食開始直後から食べさせても良いとされる食べ物です。ですが、喉に詰まらせてしまう恐れがありますので、与える際は水分と共に食べさせるようにしましょう。
最後に
離乳食は赤ちゃんが大人と同じ食事が行えるようになるために必要なものですが、味覚の発達段階である3歳までは、味付けに気を付けるようにしましょう。
離乳食の時期が過ぎたからと言って、パパやママと同じ味付けの食事を与えてしまうと、赤ちゃんたちが大人になったとき、生活習慣病を患うリスクが高くなってしまいます。
ですが、そこまで神経質になってしまうと赤ちゃんにもストレスが溜まってしまいますので、誕生日やン年中行事など特別な日は、甘いスイーツを用意するなどの工夫が必要になります。
ただし、1日の塩分や糖分の摂取量はしっかり守るように心掛けましょう。